**陽子**: ねえ健太、最近どう? 就活とか大変そうだけど。
**健太**: うわー、陽子さん! 就活、ホントに大変ですよ…。早く内定もらって、
周りのみんなと肩を並べて、美味しいお酒が飲みたいです!
**陽子**: 確かにそれは楽しみだね。でも、本当の幸せって、そういう外側の要因じゃなくて、自分の内側からくるものだと思うな。
**健太**: えっ、どういうことですか? 就職決まったら絶対嬉しいじゃないですか!
**陽子**: もちろん、嬉しいと思うよ。でも、その嬉しさって、周りの人と比べて「自分は成功者だ」って安心する気持ちからくるんじゃないかな? 周りと比べるのをやめたら、その幸せって案外薄っぺらなものかもしれない。
**健太**: うーん… でも、例えば、僕が好きなサッカーチームが優勝したら、めちゃくちゃ嬉しいですよ! これは周りの人と比べたりしてない、純粋な喜びだと思うんですが…。
**陽子**: なるほどね。でも、その喜びも、チームが負けた時に同じくらい大きい悲しみになる可能性もあるよね? 自分の内側からくる幸せは、もっと穏やかで、周りの状況に左右されないものだと思うんだ。
**健太**: 周りの状況に左右されない…? 例えばどんなものですか?
**陽子**: うーん、例えば、毎朝、静かな部屋で朝日を浴びながら瞑想する時間。
私の場合、そこで感じる穏やかで満ち足りた気持ちが、本当の幸せだなって思う。
それは、誰かと比べるわけでも、何かを達成したわけでもない、ただ「今、ここに生きている」ことへの感謝の気持ちなんだ。
**健太**: なるほど…。確かに、陽子さんのように、心を落ち着けて自分と向き合う時間は大切かもしれませんね。でも、僕はやっぱり、仲間とわいわい騒いだり、目標を達成するために努力したりする中で感じる高揚感も、かけがえのない幸せだと思うんです。
**陽子**: ええ、もちろんそれも素晴らしい幸せの形だと思うよ。大切なのは、どちらが良い悪いではなくて、自分にとって何が本当の幸せなのかを見極めることなのかもしれないね。
**健太**: そうですね! 僕も、陽子さんみたいに、心の内側に目を向けてみるのもいいかもしれません!
**陽子**: うん、ぜひ試してみて。きっと新しい発見があると思うよ。